ヘビーゲームユーザー達が、Core-i9がどうだとか、Ryzen9がどうしたとか熱い議論が繰り広いる今日この頃、私はささやかなパワーアップに勤しんでおりました。
A4-5300だの、A10-5800Kだの、いったい、いつの話をしとるねん?と言われそうですが、令和2年7月のことでございます。
まあ、私のPCライフは、プログラミングと麻雀などのCPU性能を必要としないゲームが主体なので、最新のCPUはあまり必要としないのです。
ただ、YouTubeのFHD動画がまともに再生できないのが少々不満。
今のパソコンを購入した時は、FHD画質の動画なんて一般的じゃありませんでしたから。
そこで、一か八かCPUをパワーアップすることにしました。
2つのCPUの性能はこんな感じです。
CPU | 動作クロック数 | コア数 |
---|---|---|
A4-5300 | 3.4GHz | 2 |
A10-5800K | 4.2GHz | 4 |
動作クロックはほんの少しだけしか上がっていませんが、コア数が倍に増えているので、動画再生がスムーズに行えるかもしれません。
CPU交換にはグリスが必要だということなので、静電気防止手袋といっしょにアマゾンで購入しました。
パソコンを分解する
ケースの蓋を開け、ファンとヒートシンクを取り外そうとしました。
ところが、ファンを固定しているネジ穴上部の穴が小さくて、ドライバーが入りません。
しょうがないので、大雨の中、ホームセンターへ向かい、細いプラスドライバーを買ってきました。
ファンを外したら、次はヒートシンクを外します。
ところが、ここでも問題発生。
4箇所で固定しているヒートシンクのネジが雪の結晶みたいな正六角形の形をしているのです。
ネジ山の形から、マイナスドライバーでもいけそうでしたが、バカネジになってしまったら元も子もありません。
しょうがないので、再びホームセンターへ行き、このネジを外すためのドラーバーを買ってきました。
その時の行きがけに、突風が吹いてビニール傘がバラバラになったため、傘も買うはめになってしまいました。
ヒートシンクを外し、CPUを取り出します。
私はこれまでパソコンの自作などやったことはなく、せいぜいメモリーや拡張ボードを挿すぐらいしか、内部にアクセスしたことはありません。
まさに、未知との遭遇。
マザーボードからCPUを取り出した時は、とてもドキドキしました。
CPUを交換する
しかし、いつまでも感傷に浸っている暇はありません。
新たなCPU(A10-5800K)をCPUソケットに乗せ、レバーで固定し、CPUグリスをCPUの中央にねり出し、ヒートシンクを装着しネジを締めていきます。
ところが、いくらドライバーを回してもネジが空回りします。
どうやら、ヒートシンクを固定するためにマザーボードの裏側にあてがわれていた金属板が、マザーボードとケース裏面の間に墜ちてしまったようです。
こうなると、マザーボードをケースから取り外さないことには先に進めません。
ヒートシンクがマザーボードの上に乗ったままだと不安定なので、これを持ち上げました。
この時、CPUグリスの塗布量が多かったせいか、グリスがCPUソケットの横につつーと垂れてしまい、基板を汚してしまいました。
「うわー、ヤバイ!ヤバイ!」
急いでウエットティッシュで吹きましたが、基板が微妙に汚れています。
おまけに、CPUの側面にまでグリスがはみ出ており、触るとベタベタします。
「もしかしたら、もう動かないかもしれない」
そんな不安が頭をよぎります。
とりあえず、マザーボードをケースから取り出すために、固定してあるネジを外していきます。
ところが、またしても問題発生。
ケースのフレームが邪魔で、ドライバーの先端が届かないのです。
再度、ホームセンターへ行き、一番長いマイナスドライバーを買ってきました。
マザーボードのネジを外し、ケースから取り出すと、案の定ヒートシンクを固定する金具が下に落ちてました。
固定金具を机の上に置き、4箇所のネジ穴の位置が合うようにマザーボードを乗せます。
ネジ穴の位置がずれないように、CPUをソケットに乗せ、ヒートシンクを装着し、4箇所の固定ネジを締めていきます。
すったもんだの挙げ句、なんとか元通りにすることができました。
いざ、動作チェック
しかし、ちゃんと動くのか?
恐る恐る電源を入れると、なんと動くではありませんか!
ちゃんと認識しているのかな?
$ cat /proc/cpuinfo | grep 'model name' | uniq model name : AMD A10-5800K APU with Radeon(tm) HD Graphics
おお、素晴らしい!
ホントに4コアあるのかな?
$ htop
おお、ちゃんと4コアになってるぞ!
FHDの動画もスムーズに再生されます。
CPU交換前は、ちょっと再生しては止まり、ちょっと再生しては止まりの繰り返しだったんです。
4コアあれば、VirtualBoxで複数のゲストOSを起動した時も、かなり負荷が軽減できそうです。
かなり、てんやわんやな作業でしたが、無事終えることが出来てよかったです。
(やれやれ・・)
必死のパッチで作業を行っていたため、パソコン内部の様子を撮影している暇がありませんでした。