VirtualBoxのゲストOSにハードディスクを追加する手順をまとめておきます。
ゲストOSとして、Ubuntu 20.04サーバーを使います。
VirtualBoxのバージョンは、6.1.12です。
1. ハードディスク領域の作成
ハードディスクを追加するゲストOSを選択し、設定をクリックする。
ストレージをクリックする。
『コントローラー:SATA』をクリックし、ハードディスクアイコンをクリックする。
『作成』をクリックする。
『ハードディスクのファイルタイプ』を選択。
ここでは、VDIを選択します。
『固定サイズ』を選択します。
『可変サイズ』がお好きな方は、そちらをどうぞ。
フォルダーアイコンをクリックし、作成するハードディスクファイルの保存先を指定します。
今回は実験用として、1GBの領域を作成することにしました。
ハードディスク選択画面に戻るので、追加をクリックして、今作成したハードディスクを選択します。
ストレージにハードディスクが追加されました。
以上で、ハードディスクの追加作業は完了です。
続いて、このハードディスクをLinux上でアクセスできるようにします。
2. パーティションの作成
ゲストOSを立ち上げログインします。
現在OSが認識しているドライブを確認します。
$ sudo -l /dev/sd*
brw-rw---- 1 root disk 8, 0 Jul 24 14:25 /dev/sda
brw-rw---- 1 root disk 8, 1 Jul 24 14:25 /dev/sda1
brw-rw---- 1 root disk 8, 2 Jul 24 14:25 /dev/sda2
brw-rw---- 1 root disk 8, 3 Jul 24 14:25 /dev/sda3
brw-rw---- 1 root disk 8, 16 Jul 24 14:25 /dev/sdb
brw-rw---- 1 root disk 8, 17 Jul 24 14:25 /dev/sdb1
brw-rw---- 1 root disk 8, 32 Jul 24 14:25 /dev/sdc
/dev/sdcがあり、/dev/sdc1がないので、これが現在追加したハードディスクだということが分かります。
fdiskコマンドでこのドライブにパーティションを切ります。
$ sudo fdisk Welcome to fdisk (util-linux 2.34). Changes will remain in memory only, until you decide to write them. Be careful before using the write command. Device does not contain a recognized partition table. Created a new DOS disklabel with disk identifier 0xc4a3e426. Command (m for help): n Partition type p primary (0 primary, 0 extended, 4 free) e extended (container for logical partitions) Select (default p): p Partition number (1-4, default 1): Enter First sector (2048-2097151, default 2048): Enter Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P} (2048-2097151, default 2097151): Enter Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 1023 MiB. Command (m for help): w The partition table has been altered. Calling ioctl() to re-read partition table. Syncing disks.
ちゃんとできたか、確認します。
ls -l /dev/sd* brw-rw---- 1 root disk 8, 0 Jul 24 14:25 /dev/sda brw-rw---- 1 root disk 8, 1 Jul 24 14:25 /dev/sda1 brw-rw---- 1 root disk 8, 2 Jul 24 14:25 /dev/sda2 brw-rw---- 1 root disk 8, 3 Jul 24 14:25 /dev/sda3 brw-rw---- 1 root disk 8, 16 Jul 24 14:25 /dev/sdb brw-rw---- 1 root disk 8, 17 Jul 24 14:25 /dev/sdb1 brw-rw---- 1 root disk 8, 32 Jul 24 14:39 /dev/sdc brw-rw---- 1 root disk 8, 33 Jul 24 14:39 /dev/sdc1
よし、成功。
3. ファイルシステムの作成とマウント
ファイルシステムを作成します。
$ sudo mkfs -t ext4 /dev/sdc1
適当な場所にマウントポイントを作成します。
$ sudo mkdir /newdisk
マウントします。
$ sudo mount -t ext4 /dev/sdc1 /newdisk
マウント状態を確認します。
$ df 〜省略〜 /dev/sdc1 1014680 2564 943356 1% /newdisk
よし、成功。
4. 自動マウント設定
ゲストOSを起動する度にマウント作業を行うのは面倒なので、OS起動時に自動的にマウントするようにします。
まず、マウントするファイルシステムのUUID を調べます。
$ sudo blkid /dev/sdc1
/dev/sdc1: UUID="ee857ea4-883f-4699-897c-000c0702ad76" TYPE="ext4" PARTUUID="c4a3e426-01"
実行結果を元に、/etc/fstabに以下の行を追加します。
UUID=ee857ea4-883f-4699-897c-000c0702ad76 /newdisk ext4 defaults 1 1
ゲストOSを再起動して、自動マウントされることを確認します。
♬ブーン・・・
よし、成功。
